さわりたい

ニートの日記と詩

2018-01-01から1年間の記事一覧

渾身

ここに一つ私の生い立ちを 少しほんの少し 私の家は裕福だった 私の家はお金にも食べ物にも困る事がなかった、母は優しく祖父母も私を可愛がってくれた。父はあまり家に帰って来なかった、後から知ったのだが父は飲み屋の女と不倫していたそうだ。 私の家は…

目覚めるとずぶ濡れ、裸だった。 何があったかどうにも思い出せなくて頭を軽く振ってみたり頰をつねって見たりした、特に何か起こる訳でもなく、何も思い出せなかった。生ぬるい風が吹いている、この風は朝や昼に感じる風とは違う、ベタつく物を纏ってはいる…

目を醒ませ

目を醒ませと声がする 月が呼んでいる 僕がどうしたのと声をかけると月は『そろそろあなたにかかっていた呪いが…』と、僕に言う。あぁ、そうか僕は確かにあの頃呪いを授かっていた。 それはそれは変に優しい魔女で僕はなんだかその魔女が悪い人に見えなかっ…