さわりたい

ニートの日記と詩

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶はブクブクとしていた。朝、目を覚ますと彼は私の隣にはいなかった。しわくちゃになったシーツが生々しい思い出を連想させほくそ笑むが何も変わらなかった。そこに居たのは一体誰だったのか、思い出すまでに時間を費やした。そして正確には思い出せずじ…

文字が崩れ始めてきたのであった。頭の中で呼応するはずの言葉達が口という嘯く物に手のひら返すはずも無くそのまま想像の世界で満ち引きを繰り返していた。清廉な音達は樹々の劣化を誘い移ろい行く景色や季節達に問うばかりか罵倒し合っていた。刃物の先が…

優しく名前を呼んで溶け無いように暖めていつまでもずっと抱きしめていて鯨が見る夢は絶え間無く海も無いのに何処へ行くのか向かうのかすいすい、すうすう、眠り泳ぐ

メアリーの目は見えないアンは耳が聞こえないシモンは両手足がないジョンは橋から落ちたケニーは神の声が聞こえないジェシカは現実がわからない

耳 押し当てる 壁口 見ずに話す 声足 投げ出さず 床手 触れふれる 唇消 明かり灯火 暗熟 食べ頃見頃 甘絡 もつれ解け 肉喰 連鎖重なり 体

ない

なんにもないまっさらな紙に神様お願いと書いてもなんにもないまっさらな紙で書き続けてもペンがないなんにもないまっさらな紙で表しても姿が見えないなんにもないまっさらな紙に思いを綴ればどれだけ楽かなんにもないまっさらな紙が風に吹かれてどっかへ消…

こなっぽい

男性の欲望の対象になるという悲しみ屈辱、それに時折孕む快楽と優越。理性を抑える事を止めた雄の前に無力に平伏すしか無い私達は欲望を受け止め快楽の中で己の存在意義を開花させるのです。 花開くように、花の中で項垂れている私達に優しく手を差し伸べる…