さわりたい

ニートの日記と詩

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小瓶と人魚

サイダーの小瓶/中に人魚の女が1人/可哀想に思い語りかける/人魚の女はこのサイダーの小瓶に恋をしている/その後/人魚の女はサイダーの小瓶の中で永遠に暮らしましたサイダーの小瓶/人魚の女/呟く/あなたは1人で海をさ迷っていたのね寂しかったでしょう/続…

たゆたうあおにとけるわたしをだきしめるようにあなたはいきをしなくなりました

眠る繭

眠る繭透明な繭 眠る繭破けない 透明な繭中から水が 透明な繭開けられない 眠る繭殻に閉じ籠りまんまる眠る繭 終わりと 眠る繭黒い雨に 始まりの 透明な繭砕け散る浮游 水中花 眠る繭裸体に塗りたくる繭そのまま眠りにつくまんまる しなやか眠る繭

甦る廻る人魚姫は待ち侘びる人魚姫は馬鹿じゃない王子様はいつだってねいない事を知っていた隠れて小瓶に入った薬を飲んで体が小さくなろうが大きくなろうが人魚姫には関係が無かったここは海だ魔女の言う事が怖い事だとも知っていた人魚姫は臆病者だったか…

燃花

脳内を駆け回る一匹の蝿いつの間にか蛆が住み着いていた体が徐々に無くなる感覚を味わう幻覚守れるはず等無いのに叶わない願いばかりに憧れ目先を失いゴキブリが蔓延る大量の蛾は空を覆い尽くし冬の終わりを示唆していた越冬するはずの卵が雪深くに孵化する…