さわりたい

ニートの日記と詩

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

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佐和子は床に横たわっていた 思考する事すらままならないような虚ろな瞳で床に横たわっていた。魂が脱けだしてしまったように、そこにいるのは佐和子なのだがただのもぬけの殻に見えてしまう、生気と言う物が一切感じられない。佐和子に大丈夫かと尋ねると首…

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孤独な太陽枯れるまで照らす どうか鋭い刃を突き立てて腹を裂いて 臓物は無く伽藍堂の中から 大量の蛾が出てくるでしょう 蠢き犇めき合うその様は いつかお伽話で読んだ永遠を彷彿させる

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サルビア咲いて 咲いてサルビア 真っ赤なあなたは いつ見ても綺麗ね くるくる回るように いつ見ても綺麗ね 約束破らないよう 千切った小指は いつ見ても綺麗ね サルビア咲いて 咲いてサルビア 真っ赤なあなたは きっと凛々しいわね 赤が深くなる頃には きっ…

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床に寝そべりタイルの冷たさを確認して、そのまま息を吐いた。やけに暑い日はこうしていつも床に寝そべりタイルの冷たさを感じながら生きている事をただ釈然と感じ、明日への希望は何かと考えるのであった。荷物や本、マグカップが乱雑に置かれた机を整頓し…

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佇んでいた。 彼女はうだる夏の暑さの中を裸足で私を見下すようにただぼうっと幽霊のように恨めしそうに佇んでいた。私は丁度スーパーからの帰り道で買い物袋を手にしていたのだが彼女のあまりにも恐ろしい形相を見てしまい買い物袋から手を離してしまった。…