さわりたい

ニートの日記と詩

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

匂い

以前記憶していた匂いと同じ匂いがする思春期なりたての頃、ワインだとかチーズだとかを出すような少し洒落た場所で嗅いだ大人の男の匂いがする。あれからというもの思春期の間はあの匂いを嗅ぐ度に大人の男を連想した物だ。今になれば大人の男なんていう言…

北の魔女

私はかつて膨大な力を持った魔女でしたそしてあなたに魔法をかけてしまいましたでも無責任な事に私はもう魔女ではなくなってしまったのです魔法の解き方を忘れてしまったのです肌寒い日の事でしたあれはいつ頃の出来事だったでしょうか私にはもう時という感…

回路

電子機器のネジが緩んだ機械の波は今日も平坦である倫子は繰り返す時間の中で沢山の事をした、繰り返す時間は途方も無く長くその時間の中での倫子はいつも一人きりだったから。 倫子が繰り返す時間に縛られるまでは普通の人間が送るようなつまらない日常の中…

一握

指先 触れる 砂 最期に見た風景はあなたとの 優しい風景 いつからでしょう 砂になったのは 指先から 死んでいく その風景は あなたとの思い出ばかりで

独善的

多分私必ずいつか死ぬんだろうなぁ って思う 人間ですもの まぁ、そうなんだけどね 現代に生まれたことに違和感等さほどなく ただ普通に生きています明日も昨日も今日も きっと今日も自殺している人はたくさんいて きっと悲しんでる人もいれば 笑いがとまら…