さわりたい

ニートの日記と詩

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

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金木犀一秋はすぐ側でずっと待っていた皆が秋の訪れを感じるのはいつだろうじっと気付いてくれるのを待っていた丘の上の金木犀金木犀二秋の訪れを感じないと人々は不安気暑くもなく寒くもなくそんな日々が続くまるで季節の流れが止まったかのように街の中、…

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思い馳せあなたのために 結い止める小指の記憶 いつか千切れる

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しまうまとらうまちゃとら咆哮芳香矯正とらうまにくしみかなしさ諦め羞恥事実乳房を切り捨て子宮を抉り取り女である事を忘れ誇りすらも偶像へ消える経血の香りが漂う室内で朽ちるあの日、私は確かに子宮が割れる音を聞いた膣の中にガラス片が散らばったぱち…

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泳ぐ姿は金魚のようまるで果てては 消えて行く

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駅前にいつもいる猫はメスなのに名前が太郎だった。太郎は別に有名な猫って訳じゃない、ただ私が太郎を見つけた時に太郎に餌をあげていたお爺さんがその猫を太郎と呼んでいたからその猫は太郎なんだなと自覚するぐらいであって野良猫が多いこの街で人間にと…

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明日には帰るからまた昔みたいに飲もうよ電話越し、友人の一言に私は嬉々としていた。友人に会うのは随分と久しぶりで今にでも声を大にしてやった!と叫びたいくらい。この友人と私は古くからの仲で山程色々な経験を一緒に積んできた、経験ではなく人生の少…

8

束の間に朝昼は過ぎて行き黄金の調べ太陽が消えかかり月の舟が夜動き出す地球の端っこでは水がどばぁっと溢れオールを漕ぐと何度も何度も地球が笑った

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女はいつかお姫様ではなくなり新しいお姫様に殺されるもう二度とお姫様には戻れないそうして少しずつ壊れてゆく世界を片目で見つめながらぼんやりしている以前は自分でもお姫様を殺していたのに反転お姫様はお姫様でなくなると気付く犯した罪は崩れゆく顔と…

6

美しくあれば明日にでも紅い花が咲く朝露をおびた葉は幽かに揺れるだろう薄く膜を張った空は空洞羽化していく横たわる肢体は白く動く事は無かった

5

赤い季節白くなる息 近付けば縮こまる冬 暖炉が灯る

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無人の朝 人気なく 漂う暑さ来ること知らず ぼうぼうと待つ2014.9.2

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少女の心は揺れる少女の心は神秘だ微かに揺れて眠り続ける白い繭の中で永遠におやすみよ心に眠る永遠の少女達へ