さわりたい

ニートの日記と詩

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

だから

誕生日は死にたくなるんだクレヨンで書いた絵は霞む赤い蝋燭は女を殺す

ランプが落ちてくる

ランプが落ちてくる星のランプが落ちてくる割れると飛び出す流れ星今日も何処かで見れるといい月のランプが落ちてくる割れると飛び出すうさぎ達ぴょんぴょん跳ねて何処へと太陽のランプが落ちてくる割れると飛び出す夜の闇太陽消えて無くなり夜の世界

考える

真昼間からビールを飲みながら考える例えば夕食が高級フレンチでも腹は満たされるが何もないとシェリー酒が飲めても酒に呑まれる事は無いと真昼間からビールを飲みながら考えるお気に入りの音楽を聴いて歩き出すその足取りは軽いか重いか軽ければ軽い程良い…

「水槽見てよ」「あ、死んでるね」「残念だね可愛がってたのに」「また買えばいいんだよ」「買うの?飼うんじゃなくて?」「買って飼うんだよ」「そう」「うん」「それ、頂戴」「え」「魚の鱗は綺麗だから食べたらきっと綺麗になれるような気がしてずっと思…

ぬるまゆ

布団にくるまりながら目覚ましの音をきいていた。寒空は空気を凍らせ冬の一日を告げている。テーブルには読みかけの小説が何冊か置いてある、何冊も同時に読んでしまっているせいでどれがどの小説なんだか区別がつかず小説の内容がごちゃまぜになってしまっ…

森を抜けて海へ行きなさい

森を抜けて海へ行きなさいペリカンは老いて老婆へ変わり馬は走れず代わりに翼が生えた湖は枯れ果てたが砂漠が出来た太陽は光を放ち月を焼き払った月の灰からまた小さな月が生まれたペペが言う森を抜けて海へ行きなさいとペペは余所から来た人間だから皆はあ…