さわりたい

ニートの日記と詩

ニート日記 9/25

 

本日は祖母の命日

ありがとうおばあちゃん

 

ニートになって早4ヶ月

視野が狭くなり外出すらあまりしなくなり他者との交流が少なくなっていく中、私は何を思い1日を過ごしているのかたまに考える。考える事と言えば苦手な数学の勉強の事でそればかりが頭を支配しているような気さえする。

 

あたたかな日差しを受け

微睡む

 

昔、人魚になりたかったなぁ

近い将来科学が発達すれば

もしかしたらなれるかもしれないね

 

なんて思いながら今日は眠ろう

おやすみなさい

 

明日はどんな1日になるでしょう

ニート日記 9/20

 

今日は亡くなった祖母の誕生日

お誕生日おめでとう

 

しょう油、お酒、お砂糖、にんにく

のタレに漬け込んだ鶏肉を焼いて食べた美味しかった

 

料理って不思議で魔法みたい

明日はどんな一日になるでしょうか

水の底で眠るように体に違和感を覚え

明日もきっと何処かに不調をきたすでしょう

いつの日か鱗まみれになったり羽が生えたり

そんな幻想的なイメージを持つけれどもおどろおどろしい姿に変貌するようなそんな生き方をし続けている

 

そう思った、一日でした

ニート日記 9/19

 

寒い

初雪の便りが来ていた

 

朝起きてスーパーに買い物

昨日のレジの慌ただしさはなく

スムーズに買い物が終わる

 

帰宅してから

鶏肉を仕込んだ

明日焼いて食べる、楽しみだ

 

毎日勉強して眠くなったら寝てを繰り返し

微睡みの中を私は生きている

この微睡みの中にこそ私自身はあって

ガワの人間はもしかしたら私ではないのかもしれない、肉と魂は不思議だ

 

この部屋の窓から見える景色が好きだった

もうすぐお別れのこの部屋に何か言葉を遺すのも今の内かもしれない

 

などと思いながら

今日も眠りにつく

 

明日はどんな1日になるだろうか

 

外にもあまりです机に向かうだけの毎日

友達は机と座椅子とベッドとトイレ

明日1人くらい言葉を喋ってもいいのにね

 

おやすみ、あなた

ニート日記 09/18

 

スーパーに行きステーキ肉を買う

野菜はまだ冷蔵庫にあったかな

 

レジに向かうといつものパートさん達がおらず店長がレジを打っていた。慣れていない、おぼつかない手つきで打つレジにいつの間にか長蛇の列。お客さん達の苛々を感じた気がした。

 

帰宅後勉強をし、ひと段落してから夕飯準備

ステーキ肉を焼いてこの間作った炊き込みご飯をレンジでチン。冷蔵庫に眠っていた野菜をステーキの器に添えて出来上がり。

 

ご飯を食べてホッとして

また少し勉強をして

今日の私の1日は終わります

明日はどんな1日になるでしょうか

 

明日はきっと寒いだろうな

渾身

 

 

ここに一つ私の生い立ちを

少しほんの少し

 

私の家は裕福だった

私の家はお金にも食べ物にも困る事がなかった、母は優しく祖父母も私を可愛がってくれた。父はあまり家に帰って来なかった、後から知ったのだが父は飲み屋の女と不倫していたそうだ。

私の家は裕福だった

それはそれはとても裕福で家には高価な宝石や綺麗な着物なんかがあった、祖父母の事業が傾くまではそれはとても裕福な家でした。

 

転落

それまで価値のあった煌びやかな宝石や綺麗な着物達は今ではただのガラクタのように、色褪せる。悲しみの中に安寧を見出したかのように今ではひっそり眠るばかり。綺麗な色した見事な着物も今では誰にも着てもらえずにひっそりと、ひっそりと。そうして私はいつまでも過去を引きずり引きずられ父を恨み生きていく。終わる事の無い途方の無い闇の中で救いの手などなくあるのは怨恨だけで私はこのまま恨みの炎を見に纏い般若になるのではないだろうか。と。

 

それはそれはとても裕福な家の話

まだ家族が揃っていた頃の話

食卓に笑顔が溢れていた頃の話

今ではひっそり1人で食べる食事、冷えたコンビニ弁当、祖父が好きだったぬるいビール、暗い部屋

宙を舞う蝿を見て一言

 

あぁ、もう私は死にたい

あの頃に戻りたい

 

 

目覚めるとずぶ濡れ、裸だった。

 

何があったかどうにも思い出せなくて頭を軽く振ってみたり頰をつねって見たりした、特に何か起こる訳でもなく、何も思い出せなかった。生ぬるい風が吹いている、この風は朝や昼に感じる風とは違う、ベタつく物を纏ってはいるがこれは夜風だ、そう確信し今が夜である事を知った。季節は多分夏、この生ぬるい風とジメジメした暑さは夏に違いない、一人で納得してうんうん唸ってみる、他に賛同者はいない、とちうか周りには誰もいないのだ、自分一人。ここが何処なのかも知らない、ただ薄ぼんやりとした空間にずぶ濡れで裸の自分がいる、なんでここにいるんだっけ、考えても考えても答えが出てこない。どうしようか、もうこのまま寝ちゃおうか。よし寝てしまおう、目を瞑り深く息を吸い込む、土の匂いや雨の匂い湿気の匂い朝の匂い虫の匂い火薬の匂い祭りの匂い海の匂い夏の匂い。意識が遠のいて行く、夏の匂いがまだ沢山する草木や虫の音、あぁ、まだ外は夏なのか。

 

秋はまだお呼びじゃないのか

 

自分が何なのか思い出したのは意識が遠のくほんの数秒前、そう、秋だった。早く目覚め過ぎて夏に水でもかけられたんだなぁ、今年の夏は随分と意地が悪いと思う、去年は早く目が覚めたけど水なんてかけられなかったのに、だけれどまだ出番じゃないならもう少しだけ眠らせてね、あと少し待ってて。

 

もうほんの少しだけ

おやすみなさい

過ごしやすい秋を待っててね